Farm

City Farmers: Vol.1 Aloha Farm


那須高原で駆ける女性三人組3人の女性たち
Words & Images by Ningxin Hou
Farmer’s Market @UNUにはAloha Farmという出店者がいる。
栃木県那須高原産の味噌、甘酒、黒にんにく、せんべい、米、瓶詰めなど、どれも美味しそうなプロダクトが勢揃い。 サングラスをかけた3人の女性スタッフが、いつも豪快に笑い、爽やかな接客をしている。今那須高原を拠点に農業をしている彼女たちは、3人とも都会出身であった。

すべては
ふる郷への憧れから

都会生まれ、都会育ちの長久保恵理さんは、小さい頃から、休みになると田舎に帰っていく友達を見て、うらやましいと感じていた。そして、ふる郷について、考え始めるようになった。

社会人になって、東京の化粧品関係の会社に務めながら、埼玉県のバラエティショップを運営していた恵理さん。その仕事の関係で今のパートナー、横川砂輝さん、小宮静香さんとも知り合った。小さい頃の夢も、まだ心の中に残っていた。仲間を誘って、那須高原に通い始めた。

人に支えられ、
人を支える

ーなぜ那須に行くことにしたんですか?

たまたまですけど、犬と散歩したら、「うち那須でペンションやっていて、遊びに来てね!」と言うおばさんがいた。

遊びに行って、いきなり「夢は何ですか?」と聞かれて、「家を建てることです。小さな家。」と答えた。

次の日、その人から電話が掛って来て、「いい土地があるから、買いなさい!お金がなかったら、私が出しておくから。いいから、夢を実現しなさい」って。

都会の仕事生活と那須の田園生活

初めの頃は那須の家づくり、畑仕事をしながら、東京の仕事もしていた。東京と那須の間往復する生活はハードなはずだが、「今よりは楽です!」と恵理さんは言った。「だって、まだ遊びだもん。」

価値観をがらりと変えた震災の瞬間

ー会社務めから独立し、ALOHA FARMを作ることになったきっかけは?

今まではトル楽しくやってたけど、東日本大震災があった。その時に、みんなで「何かできることはないか?」ということで、3人で救援活動をした。

那須に1700人くらい逃げて来ちゃって。那須ではものもなく、寒い中みんなが段ボールで生活してた時に、「人間って、明日死ぬかもしれないじゃん」と思い、「これからもっと人のためになるようなことをした方がいいね」と、その現実を目の当たりにして、話し合って決めたの。

三日間行ったけど、三百年分生きたくらい価値観が変わっちゃった。

ふる郷の定義


ーふる郷がどこか聞かれたら、もう東京ではないですか?
今、わたしのふる郷は那須。良い方ばかりで、いつも周りに支えられている。

ー恵理さんは今、十年後にどんなことがあると思いますか?
もう都会の時代が終わりだなと思っているけど、未来のことは、わからない。これからも、もし震災とかあったら都会は怖いし、自然の中にいたいよね。

暮らしそのものを、自然の中にもっていきたい今、ふる郷とか、みんなないじゃん。みんなのふる郷を作りたいなっと思っている。

ーふる郷って、どんな定義ですか?どんなイメージですか?
いい時も悪い時も笑って、気軽に行けて、気を遣わないで、みんな力を抜いて、楽しめたらいいんじゃないかな。それがふる郷かな。